練習せずにベストスコアを出す方法

さあ、貯金「1」を持って残り5ホール。このままでは心許ない。ここからの5つで、最低1つはパーを取って貯金を増やしておきたい。11番のロングがその最大のチャンス。それ以外では絶対にダボを打たない、という決意を持って10番のティグラウンドへ。

10番/367ヤード/PAR4
ドライバーショットは右の池を思いっきり避けて安全に左方向へ。ラフに外すもまっすぐにグリーンを狙える位置。4Uでのセカンドはやや当たり損ねグリーン右バンカー手前へ。ピン位置は2段グリーンの下にあるも、バンカー越えのアプローチは上の段まで行ってしまう。段を降りるパットが寄り切らず、2パット、ボギー。これでOK。

11番/468ヤード/PAR5
なんとしてもパーがほしいロング。ドライバーショットは力が入り左の林方面へ。万事休すか、と思いきや幸いそれほど深い位置ではなく正面は抜けており、5Wでフェアウェイへ出せた。残り160ヤード、ピン位置は左奥。右が高く左が低い2段グリーンなので、できればピンが切ってある下の段を狙いたいが、グリーン左手前にはアゴの高いバンカー。これに入れるわけにはいかないので、安全に花道から続くグリーン右方向を狙い、3オン。下り6mのバーディパットは打ち切れずショートしたものの残り50cm。ああ良かった、パーが取れた、という油断から手元がブレ、これが入らず本日初の3パット、ボギー。絶好のチャンスで貯金を作り損ねる。

12番/349ヤード/PAR4
気を取り直して12番。このホールにもあまりいいイメージはない。手が縮こまないようにリラックスして放ったドライバーショットはクリーンヒットでフェアウェイ右寄り、マウンドの上に置くことができた。残り140ヤード弱。手前には外したくないので大きめに、6iを持つがこれがやはり大きすぎ、グリーン左奥のラフへ。パターでのアプローチはオーバーして今度は手前カラーまで。ここから2パットでボギー。なんとか1つ、パーが欲しい局面で、どうしてもパーが取れない状況が続く。残り2ホール、貯金は1打。

13番/362ヤード/PAR4
ドライバーショットはフェアウェイセンターをきっちりキープ。左ドッグレッグで直接グリーンを狙える好位置へ。ピン位置は3段グリーンの最上段左寄り。エッジまで120ヤード、ピンまでは168ヤード。5iの低い球で転がし上げるイメージが、やや抜けた球になりグリーン中段右のラフへ。難しいアプローチが残ったが1.5mに寄り、1パットで沈める。ここへ来てようやくパー奪取。待望の貯金「2」

14番/135ヤード/PAR3
最終ホール。ダボでも90は切れると思うとやや楽になる。貯金1では心許なかったので、いい状態でここまで来られた。池越えショートのピン位置は、いちばん難しい右端。安全に池にかからない左側を狙う手もあるが、事前の調査で手前エッジから池までの間には12ヤードほどスペースがあることを知っているので、最悪当たり損ねても池には落ちない番手であれば死にはしない。7iで振り抜いた球は、ピン方向に真っ直ぐ飛んで行くものの当たりが薄く、手前ラフに落ちる。一瞬冷や汗を書いたが、ここに救われるのは想定通り。呼吸を整え、ボギーでいいや、と気楽に打ったアプローチが1mに寄り、ここもパー。

ということで、無事に90を切ることができました。

こうして振り返っても、スーパーショットやミラクルがあったわけじゃない。プラスの要素で言えば、偶然のバーディ(2番)と、長いボギーパットが入ってくれた(7番)合計2打。マイナスはアプローチのざっくり(18番)と、イージーな3パット(11番)でこれも2打。都合差し引きゼロ。特段ラッキーが重なったわけでもないし、うっかりなミスが続いたわけでもない。普通のゴルフを筋道通りきっちりやって、ラッキーとケアレスミスを相殺してこのスコア。やってみると拍子抜けするほど簡単な話だけれど、これが普段はできないのだからしょうがない。

もちろん、今後これで一皮むけて、常に80台、とはいかないのは承知の上で、それでも長年越えることができなかった大きな壁を突破できたことは、ひとつの指針になりました。さあ、ここから先は、練習が必要でしょうかね、やっぱり。。

rokudaigakuomake

今回の六大学対抗での同伴メンバー。賑やかで大変楽しいゴルフでした。

クラブユーフォ!管理人・野田道貴
上海ゴルフポータルサイト『クラブユーフォ!』管理人。並行してゴルフ雑誌『BeRIGHT』も発刊中。練習嫌い、レッスン嫌いの万年アベレージ。