第21回『昼顔 −平日午後3時の恋人たち 』

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衝撃の不倫劇、最終回から見えてきたこの話の本当の恐ろしさ

私、廃人ですけど一応主婦枠でして、このドラマを観て「おもしろーい☆」とか言うのは生々しすぎるなと思ってましたが、でももう別にいいだろうと思って観てみました。妄想しか手にはいらないお年ごろだし。ところが最終回で椅子を投げるくらい激怒しまして、そのやりきれない思いの行き着いた先を完全ネタばれでご紹介したいと思います。今期一番の話題作、『昼顔ー平日午後三時の恋人たちー』です。ネタバレを読む前にドラマを観たい人はコチラでこっそりチェック。

 

お七かよ!!

主婦が平日午後3時に不倫する」というテーマがね、またそれを指して「昼顔妻」なんて、うまいこと言ったつもりだろうけどダサいしあざといし、ほんとやな感じなんですけど、先日ご紹介した『猫侍』での北村一輝さんがあまりにも素敵で、その北村さんのエロさがすごいというので「じゃあそこだけ確認すっか」と軽い気持ちで観はじめたらですね、やーもう、とんだ罠でした。まさかの伏兵、上戸彩&斎藤工扮する「純愛不倫カップル」の繰り出すキュンキュンさが半端ない。上戸彩っていったらEXILEの黒い人と結婚したダーティーなイメージが拭えず、斎藤工なんて無名イケメン枠で名前も顔もモヤモヤしてるような俳優ですよ。まさかこの2人にドラマ版『世界の中心で、愛をさけぶ』のサクとアキの恋ぐらい胸ぐらを掴まれようとは、私も油断したものです。

このドラマに唯一望んでいたのは「成長した主人公が、一人で生きて行くことを選択」とか最近はやりの薄っぺらな終わりにはしないでほしいという一点でした。なだけにね、もう、その最悪のシナリオに突き進んでいく最終回は「やめてぇーーーっ!」と、ムンクみたいな顔で叫んでました。私がこのドラマのために徹夜した495分を返せと。最後に上戸彩が自宅に火をつけるなんて、八百屋お七かよと。また上戸と斉藤がすれ違う時に消防車がカンカン音を鳴らしながら2人の間を通り過ぎるラストシーンなんて、吉三さん会いたさに櫓に上って半鐘を鳴らす北島マヤ版お七へのオマージュじゃないか、まさかこれがやりたかったために2人を別れさせたんじゃないだろうな?と思うともう腹が立って腹が立って、そんな古臭くて分かりづらい脚本家のオナニーみたいなドラマを観てしまった自分をどやしつけたい気分だったのですが。そこからよーく考えてみたんですよ、不倫とは何かってことについて。そしたら思いもよらなかった、作家の「恐ろしい意図」が見えてきたんです。

上戸彩扮する主人公は、「成長して一人で生きていくことを選択」したわけではなかったのかもしれないと。

松下祥子@猫手舎
ほぼWEB専業コピーライター兼ライター。大手検索サイトでのWEBマガジン立ち上げを経て独立、ポータルサイトでのコミックレビューコンテンツをはじめ、WEBサービスのブランディングや広告にこまごまと参加。執筆の得意分野は映画、ドラマ、本、旅行、オカルト、犬、昼寝などなど。