ベストセラーから読み解くメジャーチャンプ

こんにちは。
STRコミュニュケーション協会の森松信樹です。

いま話題のベストセラー『嫌われる勇気』（岸見一郎著）という作品をご存じでしょうか？

フロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨匠とされながら、日本ではあまり知られていなかったアルフレッド・アドラー。彼のアドラー心理学は、対人関係を改善していくための具体的な方法をシンプルに教えてくれます。「青年と哲人の対話」という物語形式でかかれている本ですので、読みやすいですよ。

この本の中で「性格とライフスタイル」について書かれた部分があります。「性格」という言葉には、変えられないものだというニュアンスがありますが、「ライフスタイル」や世界観であれば変化させていくことも可能だと思います。

「わたしは悲観的な性格だ」という言葉を「わたしは悲観的なライフスタイルを持っている」と言い換えてみる。たったこれだけで、思い悩んでいた人の行動が変わります。

さて、ミシェル・ウィー選手は、全米女子オープンでメジャー初優勝をしましたが、次のメジャーである全英女子オープンでは今季ワーストの通算9オーバーで予選落ちしてしまいます。彼女のコメントを読みつつ、アドラー心理学に基づいて、どうすれば行動を変えられるかを考えてみたいと思います。

＜ミシェル・ウィー選手　1989年10月11日生まれ＞

【宿命：尊】（生き方。人生のシナリオ）
常識や世間体、家柄や社風などを気にして、みっともない事はしない優等生タイプ。何事に対してもクオリティーの高さを求めます。時代の変化や新しい思考には迎合しませんが、安定を求める姿勢が信頼を得る事となります。

【心：○2木】（本質。家族や恋人から見た人柄）
明るくて気ままだけどキュートな女性。子供っぽい部分が残っているので、誰にでも平気で甘えてしまい思わぬ失敗をする事もあります。周囲にはあっけらかんとしていると思われていますが、意外と線が細く、弱い一面もあります。素直に感情を表現しているので、我慢が重なってしまうと、笑顔がなくなるほどにストレスをため込んでしまいます。

【頭：□4】（考え方。仕事の時の様子）
将来の夢やロマンを創造し、長期的に決戦して行ける勝負師気質。ペース配分がうまく、サービス精神旺盛で、いつもせわしなく動いている。

【適応値：H36】（ストレスの受けやすさ）
常識や社会の規範の中では適応値が高すぎます。高すぎる適応値の為に自分自身を傷つけ、不安定になる事もあります。間違っても自分のバイタリティーが他人にも同じようにあるとは考えないことです。

　・・・・・

ミッシェル・ウィー選手のコメント
「守りに入りすぎたかもしれないわ。バーディではなくパーでいいと思ってプレーするようにしたの。プレーのテンポも全般的に悪かったし、そもそも最初からしっくりきていなかったのは事実」

心や頭にある数字の「2」と「4」ですが、共に慎重タイプです。目の前にあるリスクが気になり、それを解決しようと試みます。

リンクスコースの特徴である、深いラフやポットバンカーに入れたくないために守りのゴルフになってしまった様ですね。

また心に「○2」を持っている人は、実績・経験を重視する人です。試してみて自信がつかないと動かないので、スピード感は遅いです。

10代のころの攻撃的なプレースタイルから、大人のゴルフに変貌をして、最近調子が良かったために、攻撃性が出なかったのでしょう。

もし、攻撃性を出したいのであれば、絶好調だった時の感覚を思い出しその時の口癖を真似てみるのが良いでしょう。性格をがらっと変えるのではなくて、ほんの少しバージョンアップさせる感覚です。

また、こうもコメントしています。
「戦術が間違っていたかどうかは、もうあとの祭り。リンクスのゴルフは好きだし、このコースも大好き。本当はもっとプレーしたかったから残念。他のリンクスでプレーでもして帰るかもね（笑）。とにかく改善するしかない」

「木」を持っている人は、独立心が旺盛で曲がったことが嫌いな人。そしてゆっくりと経験を積んでいく努力をします。他のリンクスでプレーするかもというのも、あながち嘘ではなく、全英での経験をすぐに改善したい気持ちの現われでしょう。また適応値も「H36」と高めなため、まだまだパワーが余っているのでしょう。

「○2」はどちらかと言うと悲観的な発想をしがちですがアドラー心理学のように「わたしは楽観的なライフスタイルを持っている」と思うことで、次への一歩が踏み出せるはずです。

「○2」の特徴である、クールな駆け引きと体を張った粘り強さ、底意地を次の大会ではぜひ見せて欲しいですね。

いかがでしたか？

STRの素質診断はこちらで無料でできますので色んな人で試してみてください。
STRコミュニュケーション協会　

それではまた来週。

ミッシェル・ウィー facebookページ
—————————————-
コメントの元記事はこちら