第41回『ゾンビ・アット・ホーム』

イチオシの役者はこの方!

で、ブロークバック・マウンテンというのは、主人公のキーレンの「恋」ですね。腐女子の皆さんおつかれさまです!という、まあ、やっぱゲイドラマでした。ご存知ない方のために、貼っときますね。

男と男の愛ゆえに破滅的な結末を迎えるわけですけども、キーレンもマッチョガイとの秘められた恋、敵かもしれない相手との恋と、なかなか険しい恋路を進みます。ゾンビ=マイノリティーと捉えると旬なLGBTも盛ったのかもしれませんけどもさらにこのドラマ、キーレン君一家の再生を描くという点で、やっぱりアット・ホームドラマでもあるところがね、結局。ちょっと色々多すぎ?そこにキリスト教でいうところの「復活」も合わさってきて、話が混乱しなかったのが奇跡とも言える、まさかの全部盛りです。

で、この役者がすごい!の話ですが。特にいません……。メインであるゾンビの皆さんがファンデーション厚塗りか目が白く光ってるかどっちかで、あまりときめく感じではなかったので……イギリスのドラマですんで、美人も出てこないしね。裏を返せば、お目当てがいなくても面白いってことですからね。いいことじゃないですか!?

ここより余談******

イチオシの役者がいないんで、別の話を。皆さんご覧になりましたか?元少年Aさんが開いた「公式サイト」。見てないなら、そのまま見ないでください。アクセス数増えれば増えるほど喜ばせてしまいますからね。

彼は、80年代に世の中を震え上がらせた人喰い佐川君に自分を重ね、佐川君みたいな「芸術家」として世に出たいと強く思っています。同じ猟奇殺人犯という「特別な感性を持った」「選ばれた」人間なのだから、自分も彼のようにアーティストとして世に出るべきだと。

そこに後悔や反省は微塵もありません。気持ち悪いほどに。そしてアーティストになりたいと言っても、佐川君みたいに顔も名前も晒して生きていく覚悟もない。言葉を慎重に選んで言うと、彼は猟奇殺人犯というより

「32歳にもなって甘え腐った不治性中二病のクソヤロウ」

世の中は、黙殺をもって彼の息の根を止め、なおかつ彼を知ってる人は居場所と顔をどんどんアップデートしていかないと。自己顕示欲が満たされないと何をするか分かりません。危ないです。

と、リベラルのはずの私がまさか差別主義者のゾンビ隔離派に傾こうとはね。そのくらいのインパクトがありました。くれぐれもみなさん、元少年Aの勘違いサイトは見ないように!!

松下祥子@猫手舎
ほぼWEB専業コピーライター兼ライター。大手検索サイトでのWEBマガジン立ち上げを経て独立、ポータルサイトでのコミックレビューコンテンツの企画運営を始め、WEBサービスのブランディングや広告にこまごまと参加。執筆の得意分野は映画、ドラマ、本、旅行、オカルト、犬、二度寝。