第19回『猫侍』

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猫は人を柔らかくする。浪人猫の幸せ探しドラマ登場

私の屋号である「猫手舎」というのは「猫の手ぐらいは役に立てます」の意で、つまりそのくらい猫というのは役立たずと世間的に思われているわけです。しかし手すら使わずとも猫は人助けできる。それをこのドラマで思い知らされました。私も早くその境地にたどり着きたいなー。ということで相変わらず寝たきりで『猫侍』(全12回・2013年)をご紹介します。

 

5いっしょ3ちゃんねる?

第14回でご紹介した『ハウス・オブ・カード』はNetflixというWEBの動画配信サービスの制作でしたが、この『猫侍』も「5いっしょ3ちゃんねる」なる聞きなれない媒体での制作です。3ちゃんねるって2ちゃんねると関係あるのかな、じゃあ何故ニコ動じゃないの?と素で思って調べてみたら、関東の元UHF局つまり独立局のうち、チャンネル番号が「3」の5局(とちぎテレビ、群馬テレビ、テレビ埼玉、千葉テレビ、テレビ埼玉)が集まった共同制作機構なのだとか。へー。これに東名阪ネット6と地方局が参加して『猫侍』を作り、BS、CS、ネットTVを含めた全25媒体で放送!と言われてもね。すべてがマイナーで、このテレビ離れの時代に一体どのくらいの視聴者が獲得できたのかと首をかしげてしまいます。

実はこの形で制作されたドラマには、「動物もの」という人気シリーズがあるのです。特徴は全てのドラマが放送後すぐに映画化されているということ。つまりドラマ+映画+コンテンツ販売をミニマムコストでパッケージ化する何らかの方法が利益を生み出しているということなのかな?その辺よく分からないですけど私思うにタイトルがいいと思うんです。『イヌゴエ』、『くろねこルーシー』『ネコナデ』『幼獣マメシバ』シリーズ、『ねこタクシー』『犬飼さんちの犬』でこの『猫侍』ですよ。動物好きを瞬殺する名タイトルばかりです。なかでも『猫侍』は『ねこタクシー』と肩を並べる猫好きを馬鹿にしたタイトルで、こんなタイトル出しときゃ釣られるでしょとか企画会議でニヤついてるテレビマンの顔がありありと浮かんで絶対観ないぞと思っていたんですけどね、つい先日心が弱っている隙をついて無理やり目をこじあけてきやがって、したらもう、悔しいことに、いまやヘビーローテーションです。早く観ればよかった。

松下祥子@猫手舎
ほぼWEB専業コピーライター兼ライター。大手検索サイトでのWEBマガジン立ち上げを経て独立、ポータルサイトでのコミックレビューコンテンツをはじめ、WEBサービスのブランディングや広告にこまごまと参加。執筆の得意分野は映画、ドラマ、本、旅行、オカルト、犬、昼寝などなど。