第12回『星から来たあなた』

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現在アジアを席巻中の宇宙人的ラブロマンス

さて今週は、2013年に全21回で放送され、今やアジアで最も人気のドラマとなったある韓流ドラマを紹介いたします。その名も『星から来たあなた』ダサー…なんて言っちゃいけません。原題は「ピョレソ(星から)オン(来た)クデ(君)」。この「君」を気を利かせて「あなた」に変えたんでしょうが、ふつーに「君」のほうが断然すっきりしたのだろうけどターゲットのおばさん的感覚にあわせて「あなた」にしたんでしょうね。おばさん、ほんとうざい。消えればいいのに。

なんて毒も吐いたことだし、気をとりなおして今週も与太話を垂れ流すぞ!

 

日本で「だけ」無名の「アジアのトップスター」夢の共演

最近じゃ視聴率20%を超えれば大ヒットといわれるロマコメにあって、『星から来たあなた』は最高視聴率33%。この数字だけ見てもこのドラマの吸引力の高さがうかがえるというものですが、誇張なく全アジアで今大人気です。特に「星から来た」宇宙人を演じたキム・スヒョン君の人気たるや凄まじい。アジア各国の空港や街で、彼の出た広告を拝まない国はないというくらいです。どんな面白いストーリーなのかはさておき、誰より権威に弱いワタクシは、例によってこのドラマの持つ「冠」から凄さを語ってみたいと思います。

まずはヒロインを演じたチョン・ジヒョン。ご記憶の方もいるかな?現在三十路に入ってすっかり貫禄がついてしまいましたが、2000年代に日本でも大ヒットした映画『猟奇的な彼女』のあのかわいい子です。二作目の『僕の彼女を紹介します』はひどい映画でしたが、日本における韓国映画の歴代興行収入ランキング1位になるくらい、当時日本で人気だったんです。多分女優ではチェ・ジウの次に有名だったのではと思います。

最近では韓国で歴代観客動員数1位になった『10人の泥棒たち』(2012)(韓国版『オーシャンズ11』)、やはり歴代動員数ランキング19位に食い込んだビッグヒット『ベルリンファイル』(2013)(韓国版『ボーン・アイデンティティー』)(韓国映画にはやたら「韓国版●●」が多いのです)に相次いで出演。今回は14年ぶりのドラマ出演ということで各国で大きな話題となりました。日本じゃ忘れ去られてるのが不思議なくらいの温度差です。

松下祥子@猫手舎
WEB専業コピーライター兼ライター。大手検索サイトでのWEBマガジン立ち上げを経て独立、ポータルサイトでのコミックレビューコンテンツをはじめ、WEBサービスや広告にこまごまと参加。得意分野は映画、ドラマ、本、旅行、オカルト、動物、昼寝などなど。