ゴルフと利き目の関係性

コンタクトが取れた。そのとき……

先日の当欄でも書いた、上海大学対抗ゴルフでのプレー中のこと。東の4番でグリーン手前のバンカーにつかまり、奥の池が怖いばかりにそこからの脱出に3打を要し、トリプルボギーとした後でした。半ば落ち込みつつ、でも気持ちを切り替えなきゃなあと言い聞かせながら5番ホールのティグラウンドに向かう途中、顔の汗をぬぐった拍子に、左目のコンタクトが取れてしまったのです。幸い地面には落ちなかったのですが、右手人差し指の付け根に、乾ききってかぴかぴになった使い捨てコンタクトが乗っかっていました。

さて、どうするか。
いつもならバッグに予備を入れているのですが、その前のプレーでその肝心な予備を使ってしまったまま補充を忘れていたのでスペアはなし。取れたコンタクトは水分を与えて復元したらまた使えるのだろうか。しかし汚い手で触るのもあまりよろしくない気もする。考えるのも面倒なので「まあいいか、なきゃないで」と割り切って、再使用はあきらめることにしました。

この時点で残りは4ホール(東9番からショットガンで出ていたので、9番のプレーは終わっていた)。短いミドルの5番はまあいいとしても、6,7,8と難しいホールの連続が残っている。両目の視力が極端に違う状態で、はたしてこの難関を持ちこたえられるのか。いっそのこと、右目も取ってバランスを整えた方がいいのだろうか。と逡巡しつつも、そのまま5番のプレーに入りました。

アドレス前にスパットを取るために遠方を眺めたときにはさすがに違和感がありましたが、意外にもアドレスしてみてもさほどは気にならない。スイングにもたいした影響はないようで、このホールではきっちりパーオンパーが取れました。以後、ボギー、ボギー、パーと、いちばんしんどいな、と思っていた上がりの3ホールを、自分にとっては最高の出来で終えることができました。

なぜプレーへの影響がなかったのか。

おそらくは、利き目の問題なのだろうなと思います(目にも手足と同じように利き目があります)。管理人の利き目は右目であり、今回落としたのは幸い利き目ではない左目のコンタクトでした。重要な利き目の視力は保たれていたので、難は逃れられた、ということなのでしょう。とすると、あのとき右目は取らずに残しておいた選択は正しかった、ということになります。

左右の視力が違う状態でゴルフをするなんていう実験をすることは絶対にないので、ある意味で貴重な体験だったような気がしますが、となるとゴルフにおいては利き目だけが重要なのか、ということが考えられます。そう思って調べてみたら、ゴルフと利き目の関係についての考察はいろいろとあるようで、ググるとたくさん出てきます。もっとも、何がどう影響があるのか、というのはいまいちはっきりしていないようなので、そんなことを気にしだしたらゴルフが複雑になるばかり。余計なことは考えない方がいいのでしょうが、グリーンでラインを読むときは確かに左目を閉じて右目だけを使っているので、なんとなくバランスがおかしいな、と思ったら利き目ではない目は使わずにチェックする、ということくらいは有効なのかもしれません。

ちなみに、管理人の視力は裸眼で0.3程度。メガネがなくてもまあ日常生活はできる程度なので、もっと視力が悪い人の場合では事情が変わってくるかもしれません。

6月11日21:35追記:
もしかすると、左目はコンタクトいらないのなら使用量が半分で済むじゃないか、と思ったのですがダメでしょうか……

管理人・野田道貴
上海ゴルフポータルサイト『クラブユーフォ!』管理人。並行してゴルフ雑誌『BeRIGHT』も発刊中。練習嫌い、レッスン嫌いの万年アベレージ。