韓流ドラマだーいすき♡なんて言ってますけど実は、わりと辟易してるんです。内容が似すぎ。長すぎ。くどすぎ。愛憎がすぎる。整形がすぎる。もう最近じゃタイトルをみるだけでうんざりする状態だったんですが……苦節10年。私はついに見つけましたよ過去最高に韓国じゃないやつを!ということで、今週は日本でもリメイク必至の法医学ドラマ『神のクイズ』(2010~)をご紹介します。
狙い目はドラマ解放特区「ケーブルテレビ」
実は今、韓国のドラマ業界はアメリカみたいなことになってるんです。つまり、ドラマ制作が地上波からCATVへ拡大していると。地上波に比べコストパフォーマンスがよくなる仕組みがあるためで、視聴率一本頼みじゃないところにも旨味があるようです。
日本人含む視聴者にとってもCATVのドラマはいいことが多いんです。まず地上波に比べて規制が緩い。韓国の地上波で出せるエロはせいぜいチュー止まりなので、ちょっと前までは大の大人が主人公なのに「キス以上は結婚してから」的なお話にならない話が平気でまかり通ってました。けどもCATVは過激ですよ。「キスシーンが一杯」ですし「ベロチュー風」ですし「キス以上」もありますし「脱ぐ」んです。ベッドでくんずほぐれつだってやっちゃいます。日本のドラマみたいに丸出しってことはないですけど。
ストーリーもバラエティーが豊富です。視聴率にとらわれずにすむので、マイナーだけど実力のある役者を使って実験的なストーリーを、なんてことができる。地上波だったらマニア受けでしかなかったドラマがケーブルテレビじゃ主流なんです。その最たるものが「謎解きもの」。1話完結の捜査ドラマで人気作がどんどん出てきてます。
今回ご紹介する『神のクイズ』もまさに韓流型破りな捜査ものドラマのひとつです。一番の特徴は「主人公が同じままシリーズ化している」こと!調べた限りではこのドラマが元祖です!!……日本人的には「だから?」ですがね。きっとお読みになってる方もそう思ったでしょう。でもこれは、今までの韓流ドラマと『神のクイズ』の構成が決定的に違う最大の証拠なのです。