ゴルフ場で見る日中比較文化論

ドライヤーで何を乾かすか

熱はどうにか下がったものの、まだまだ本調子ではありません。どうにも悪寒が治まらない。そんなときに上海で重宝するのが「小南国海之源」。いわゆる日本式のスーパー銭湯的な大浴場です。サウナやジャグジーがあって、垢すりやマッサージをしてもらえる。ついでに食事もできてしまうという、なんとも便利な場所です。

上海に来た当初、バスタブのない部屋に住んでいたので最初の冬を越すためにここに何度通ったことか。いまでも、ちょっと体調を崩したときや、でっかい風呂に入りたいなと思うときはこまめに足を運んでいます。

ゴルフ場やスポーツジムの浴場もそうですが、風呂なので誰もが当然素っ裸になる。アジア人同士なので全裸になってしまえば日本人も中国人も見分けがつかないようで、はっきりと区別できるポイントが実はあります。

それは、ドライヤーの使い方。

日本人的な感覚からすると、ドライヤーはあくまで髪の毛を乾かすもの。鏡の前に立つときは、たいてい腰にタオルを巻いてドライヤーを使います。

一方、中国人の使用範囲は髪の毛に及びません。それこそいろいろなところの毛に温風を当てるので、当然全裸で仁王立ちです。

残念ながら実際に自分の目で見たことはありませんが、聞くところによるとどうも女性にもその傾向があるらしい。

なんというか、ドライヤーの先が直接カラダに触れるわけはないので、誰がどこをどう乾かそうが知ったことではないですが、股間を乾かした後のドライヤーを使うのはなんとなく抵抗がある。ような気がする。

とはいうものの、郷に入っては、、、ということでやってみると案外悪くない。悪くないどころか、けっこういいんじゃないの、これ? ということで、別にオススメするつもりは毛頭ありませんが、ちょっとどうか、と思える行為にも合理性を認めないわけにはいかないかな、と。

自分は体毛が薄いのでよくわかりませんが、ドライヤーはそれこそ全身の毛を乾かすために本来あるんじゃないかと、小南国に行くたびに思いを新たにする次第です。

中国のゴルフ場の脱衣場で、1度確認してみるとよいかと思います。