真夜中のマック

我就喜欢

やっかいなことに、上海のマクドナルドはデリバリーをしてくれます。しかも、24時間体制で。

ネットからオンラインで注文。オーダーが通ったらすぐにメールが届き、配達員が出発した時点でまた連絡が。

最寄りの店舗から、赤いユニフォームを着たおじさんがちゃんとあったかいハンバーガーを届けてくれる。なんて簡単。しかも安心。ちゃんとしてる。

おかげで、家でも会社でも、外に食事に出るのが面倒なときや、何を食べるか思いつかないときは、自動的にマックになる。日本にいるときは、せいぜい月1程度だったマックが、いまでは少なくとも週に2回はお世話になっています。

さっき家に来たおじさんは、がたがた震えていてお釣りを返してくれる手がかじかんでいました。こんなに寒い日の真夜中にでも、家に居ながらにして食べ物にありつけるというのはありがたいことですが、あんまりいいことじゃない。

じゃあ食うなよっていう話ですが、これだけ人口が多いわりに、上海で遅い時間に食事をできる店は東京に比べて圧倒的に少ない気がします。東京がおかしいのかもしれませんが、22時あたりを過ぎると本当に選択肢が限られる。夜中に開いているファミレスもなければ立ち食いそばもない。酒はいらない、ごはんだけ食べたい、という状態になったときにささっと食事を済ませるような店がないのです。

必然的に、じゃあ家に帰ってマックでもとるか。となってしまう。もう国家的な陰謀なんじゃないかと思えるくらいにマック以外の選択肢を奪われている気がしています。

I’m lovin’ it(中国では「我就喜欢」)でもなんでもないのに、暮らしになくてはならないものになってしまっているのがなんだか解せないのですが、なくなったらものすごく困るのも事実。

今日は朝昼抜きで、最初の食事が日付を越えてからのビッグマックでした。よくないですね。