発熱と入稿日

熱の下げ方

えー、寒い寒いといっていたら、風邪をひきました。いまさらひいたというよりは、11月くらいからずーっと体調が思わしくなくてなかなか完治しないままごまかしごまかし仕事をしてきたものがついにどかんと発熱したという感じで。

どっかでぽーんと熱でも出して、すっきりしないかなあと思っていたのですが夕べ遅く、会食から帰宅した途端に突如それがやってきました。

熱を出すということは、カラダが発熱して悪いモノと戦っているということなのできついけれどカラダのためには悪いことではないと思っています。ただし、この状態が続くとむやみに体力を消耗してしんどい。なので、できれば一晩で治してしまいたい。

昔、旅番組の制作をしていたころ、旅先で体調を崩すのは御法度でした。なんせ最少人数のスタッフで旅回りに出ている。そこでダウンすると人出が足りないし、そもそも毎日移動しながらのロケなので現実的に「寝込む」ということができない。で、どうするかというと、怪しくなったらとにかく一晩で治しきる。実際、自分も周りのスタッフも、当たり前のようにそれをやっていました。

具体的には、非常にシンプル。寝て汗をかく。ただそれだけ。だいたい旅館に泊まっていることが多いので、宿の人にお願いして大量のタオルと浴衣と水分を用意してもらいます。余裕があれば薬局で高めのドリンク剤を買い、錠剤と一緒に飲む。で、頭からふとんを被ってとにかく寝る。汗をかいて起きたらタオルで体を拭いて浴衣を着替えてまた眠る。そのとき、かならず「カラダの中でうごめいている何か悪いモノを白血球が懸命に打ち倒している」イメージを強く持つこと。呪文のように、「治る、治る」と唱えながら寝ると、まあたいてい翌朝にはとりあえず熱は下がっているわけです。

かくして、我々は体調充分とはいえないまでも、翌朝また、どうにか撮影に出かけていったものでした。

いまでも、旅先で控えがいない、というほどの切迫感はないものの人出の足りなさでいえば似たり寄ったりなので、たとえ熱を出そうとも何日も寝込んでいられる余裕はありません。

ということで、夕べは熱い風呂に長めに入って、ふとんを被って大量の汗をかいて熱だけは無事に下げることができました。

そんな入稿日。
ゴルフトゥデイ上海2月号は、いつもよりやや遅めの1月10日発行です。いまごろ印刷所でスタンバイしているはずです。